HOME > よくある質問 > 損害賠償について > 夜間に幹線道路上に寝ている人を車で轢いてしまいました。過失割合はどうなりますか?
夜間路上に寝ている人を轢いてしまった場合の過失割合は、歩行者50対車50の過失割合となります。
道路上で寝ている人を路上横臥者といいますが、夜間での車両からの路上横臥者の発見は、昼間に比べ困難になります。このことから、路上横臥者の過失がより問われることになります。昼間の場合は、歩行者30対車70の過失割合です。
また、路上横臥者がどこに横たわっていたかも過失割合の修正要素となってきます。例えば、歩行者も横断の際には注意が必要とされる幹線道路上や、車からの発見が困難になる道路のカーブしているところであったり、右左折するような場所であったりすると、歩行者の過失割合の加算要素となります。
一方で、車の加算要素となる場合が、歩行者の横断通行に注意が必要とされる商店街、住宅地であったり、歩行者が幼児、児童、高齢者、身体障害者であったり、40~50m手前からヘッドライトなしでも障害物が認知できるような明るい場所であったりする場合です。加えて、車の運転手に著しい過失または重過失がある場合も、過失割合の加算要素となります。