HOME > よくある質問 > 後遺障害について > 橈骨遠位部を骨折しました。後遺障害について教えてください。
橈骨遠位端骨折の後遺障害としては、機能障害、神経障害、変形障害、偽関節の後遺障害があります。
橈骨とは、前腕骨2本の骨の親指側の骨のことをいいます。橈骨遠位端とは、橈骨の手首に近い部分のことを指します。交通事故におけるこの橈骨遠位端骨折は、地面に手をついたときによく生じるものといわれています。
症状としては、痛み、腫れ、皮下出血、変形があり、後遺障害が残る場合もあります。橈骨遠位端骨折の後遺障害としては、機能障害、神経障害、変形障害、偽関節の後遺障害があります。
運動障害
手関節の用を廃したといえる場合 |
8級6号 |
手関節の可動域が健側の手関節と比べ2分の1以下に制限されている場合 |
10級10号 |
手関節の可動域が健側の手関節と比べ4分の3以下に制限されている場合 | 12級6号 |
神経障害
局部に頑固な神経症状を残すもの(画像所見などにより、神経症状の発生を医学的に証明できるもの) | 12級13号 |
局部に神経症状を残すもの(医学的には証明できなくても、被害者の自覚症状を医学的に説明できるもの) | 14級9号 |
変形障害
骨折が治癒しても、元のとおりに癒合せず変形したままでくっついてしまう癒合不全のことを指します。
長管骨に変形を残すもの | 12級8号 |
具体的に以下のようなことを指します。
偽関節の後遺障害
骨がくっつくことをやめてしまい、骨折部分が関節のような状態になることを偽関節といいます。橈骨遠位端骨折ではあまりみられないケースではあります。
1上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの (橈骨および尺骨の両方の骨幹部等に偽関節を残し、常に硬性補助具を必要とするもの) |
7級9号 |
1上肢に偽関節を残すもの ( 橈骨および尺骨の両方の骨幹部等に偽関節を残すが、常には硬性補助具を必要としないもの 橈骨または尺骨のいずれかの骨幹部等に偽関節を残すもので、時々硬性補助具を必要とするもの ) |
8級8号 |