弁護士法人 TLEO虎ノ門法律経済事務所 静岡支店 交通事故被害者相談

054-204-5620 24時間WEB予約

交通事故により後遺障害等級併合7級(下肢関節の機能障害)の後遺症を残した被害者(症状固定時39歳・男・給与所得者)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

HOME 後遺障害の裁判例 >交通事故により後遺障害等級併合7級(下肢関節の機能障害)の後遺症を残した被害者(症状固定時39歳・男・給与所得者)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

交通事故により後遺障害等級併合7級(下肢関節の機能障害)の後遺症を残した被害者(症状固定時39歳・男・給与所得者)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

後遺障害(後遺症)による慰謝料

後遺障害(後遺症)による慰謝料について、後遺障害等級が併合7級であることに加え、骨髄炎再燃のリスクに大きな不安を抱えていること等を考慮すると、後遺障害慰謝料は1100万円とするのが相当であるとされた。
一方で、被害者の母の慰謝料の算定につき、不法行為被害者の母は被害者の生命が害されたに比肩すべき精神上の苦痛を受けた場合に慰謝料を請求しうるところ、本件被害者の後遺障害は左下肢膝関節を中心とした併合7級にとどまること、断脚も免れていることから生命を害されたときにも比肩すべき場合であるとはいえず、慰謝料請求は認められないとされた。

後遺障害(後遺症)による逸失利益

後遺障害(後遺症)による逸失利益について、後遺障害等級は併合7級であり、これに相当する56%とすべきであるとし、被害者が主張する骨髄炎再燃のリスクは、発症前において直ちに労働能力に影響するものとまでは認め難いから、むしろ後遺障害慰謝料において考慮するのが相当であるとした。

弁護士からのコメント

後遺障害等級7級の後遺症の残した被害者の慰謝料や逸失利益等を判断した裁判例ですが、よりも重い等級の事案との相違点としては、親族からの慰謝料請求を認める余地がないとした点といえます。親族は、被害者の生命が害されたに比肩すべき精神上の苦痛を受けた場合に慰謝料請求ができるとされていますが(最高裁昭和33年8月5日判決・民集12巻12号1901頁)、本件では「生命を害されたときにも比肩すべき」場合であるなどとは到底いえないと判示されています。