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交通事故により後遺障害等級11級(脊柱の変形障害及び背部痛)の後遺症を残した被害者(症状固定時34歳・男・警察官)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

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交通事故により後遺障害等級11級(脊柱の変形障害及び背部痛)の後遺症を残した被害者(症状固定時34歳・男・警察官)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

後遺障害等級

RSDの認定基準によれば、関節拘縮、骨の萎縮、皮膚の変化を要するが、所見によれば関節拘縮のみ認めることができるのであり、背部痛がRSDに由来するものとすることができないとされた。

後遺障害(後遺症)による慰謝料

後遺障害(後遺症)による慰謝料について、後遺障害等級11級に該当する後遺障害が残存したことに加え、原告が症状固定後も背部痛の軽減を目的として通院を続けていること、その他一切の事情を考慮し、500万円と認めるのが相当であるとされた。

後遺障害(後遺症)による逸失利益

後遺障害(後遺症)による逸失利益について、本件事故後に減収が生じており、復職後も、書類作成やコピー取りといった軽易な内勤業務のみに従事しており、2、3日に1度くらいは、午後から職場の道場等で横になって休んでいて昇級の遅れなどの不利益が将来発生する可能性も窺われるとし、労働能力喪失率を20%とした。

弁護士からのコメント

RSDの後遺症の有無が争点となった事例です。RSDの認定基準は、自賠責の認定手続き上では関節拘縮、骨の萎縮、皮膚の変化を要するとされていますが、この裁判例においても、この認定基準を参考にして、骨の萎縮と皮膚の変化がないことから、RSDには該当しないと判断されています。また、被害者としては、複数の意思がRSDと診断しているなどの主張をしていたものの、骨の萎縮や皮膚の変化に関する所見を示していないようであり、また、医師の診断も確定的にRSDと判断しているかに疑問のある医療記録であったため、裁判所からもこれらの主張が認められない結果となっています。この裁判例からも、RSDの後遺症を主張立証するためには、上記の3つの要件を満たすことを医学的な所見をもって示すことが大切といえます。