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交通事故により死亡した被害者(55歳・女・主婦(家事専従))の慰謝料等を判断した裁判例

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交通事故により死亡した被害者(55歳・女・主婦(家事専従))の慰謝料等を判断した裁判例

死亡による慰謝料

死亡による慰謝料として、被害者本人分として、2400万円が認められ、遺族の固有の慰謝料として、被害者の子に200万円、被害者の両親に各100万円、被害者の夫に200万円が認められた事例。

死亡による逸失利益

死亡による逸失利益につき、死亡当時家事に専念していたことを考慮して、事故前年の賃金センサス学歴計女性労働者全年齢平均賃金を基礎とし、生活費控除率を30パーセント、家事労働の特定に照らし、就労可能期間を被害者遺族ら主張の17年間として逸失利益が認められた。
60歳から退職共済年金の受給権が発生することになっており、地方公務員共済制度の安定性に照らすと、被害者の年金受給の見込みはほぼ確実であるが、年金の性質上、被害者に現実に収入があるわけではないことを考慮して生活費控除率を60パーセントとし、死亡時点の現価に引き直して年金に関する逸失利益が認められた事例。

過失割合

加害車(普通自動車)が道路を横断していた被害者をはねて死亡させた事故につき、加害車運転者が前方左右の注視を怠らなければ本件事故発生を容易に防止できたにもかかわらず、これを怠ったために本件事故が発生したのであり、しかも制限速度を20ないし30キロメートル超過する高速度で進行しながら至近距離まで被害者を発見できないほど前方不注視が続いたことから、加害車運転者の過失は相当に重いが、被害者についても、加害車の進行を容易に発見できたはずであり、各車線の安全確認をすれば本件事故に遭遇しなかったことにかんがみると、若干の過失があったことは否定し難いとして、加害車運転者9、被害者1の割合で過失があるものと認められた。

弁護士からのコメント

死亡事故の被害者が専業主婦の事例です。専業主婦の逸失利益の算定においては、家事労働を給与換算する考えが必要となり、賃金センサスを参考に基礎収入が算定されます。この裁判例においても、そのような方法により専業主婦の年収が算定され、逸失利益が認定されています。また、60歳以降に年金がもらえる見込みが高かったことから、その逸失利益が認定されています。死亡事故の被害者が専業主婦の場合において、その慰謝料や逸失利益などを算定する上で、非常に参考になる事例といえます。