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交通事故により死亡した被害者(事故当時70歳・女・主婦(家事専従))の慰謝料等を判断した裁判例

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交通事故により死亡した被害者(事故当時70歳・女・主婦(家事専従))の慰謝料等を判断した裁判例

死亡による慰謝料

死亡による慰謝料について、信号機のある交差点に、前方左右注視せず赤色信号を無視して進入した加害車(普通貨物自動車)が、青色信号に従って横断歩道を渡っていた被害者に衝突し、被害者が死亡した事故につき、加害者運転者の前方不注視及び赤信号無視という一方的かつ重大な過失により本件事故が惹起されたことから、死亡慰謝料として2400万円が認められた。 遺族の固有の慰謝料について、その精神的苦痛を慰謝するため、夫につき200万円、子2人に各100万円が認められた。

死亡による逸失利益

死亡による逸失利益について、被害者に家事労働者としての逸失利益を認め、死亡日の属する年の賃金センサス学歴計、70歳以上の女性労働者平均賃金を基礎とし、事故翌日が71歳の誕生日であったことから71歳女性の平均余命の約2分の1に当たる9年を労働能力喪失期間とし、年金現価係数として9年に対応するライプニッツ係数を用いて中間利息を控除し、生活費控除率を30パーセントとして逸失利益が算定された。
被害者の年金収入に係る逸失利益につき、71歳女性の平均余命を四捨五入して19年間を喪失期間とし、生活費控除率は、年金が生活保障を目的としていることにかんがみ、40パーセントとして算定された事例。

弁護士からのコメント

死亡事故の被害者が高齢の専業主婦の事例です。専業主婦の逸失利益の算定においては、家事労働を給与換算する考えが必要となり、賃金センサスを参考に基礎収入が算定されます。この裁判例においても、そのような方法により専業主婦の年収が算定され、逸失利益が認定されています。また、労働能力喪失期間としては平均余命の2分の1と認定しており、80歳までは労働可能であったと判断しています。死亡事故の被害者が高齢の専業主婦の場合において、その慰謝料や逸失利益などを算定する上で、非常に参考になる事例といえます。