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交通事故により後遺障害等級6級(外貌醜状を残すもの、眼球に著しい運動障害を残すもの)の後遺症を残した被害者(女性・生命保険の外交員)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

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交通事故により後遺障害等級6級(外貌醜状を残すもの、眼球に著しい運動障害を残すもの)の後遺症を残した被害者(女性・生命保険の外交員)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

後遺障害(後遺症)による慰謝料

後遺障害(後遺症)による慰謝料について、後遺障害の内容・程度、特に女性である原告の顔面に人目を引きやすい瘢痕が残存していること、また、後遺障害認定外の歯についての残存症状があること、これらの後遺障害による稼働や生活への支障の程度その他諸般の事情を考慮すると、本件事故による後遺障害慰謝料は金1300万円をもって相当と認められるとされた。

後遺障害(後遺症)による逸失利益

後遺障害(後遺症)による逸失利益について、被害者はその業務の性質・内容及び醜状の位置・程度に鑑み、現に業務遂行に悪影響が生じており、今後も相当期間にわたりその稼働・収入獲得能力を低下させるものと認めるのが相当であるが、その外貌醜状による稼働・収入獲得能力の低下の程度は加齢によって順次低下していくと解するのが相当であるなどとし、勤務先の給与形態を参照しながら、休業の終了した平成11年10月1日(その時点で36歳)以降20年間は平均して40%の稼働・収入獲得能力を喪失して同割合の収入減少を余儀なくされ、その後稼働年限である67歳までの11年間は通じて14%の稼働・収入獲得能力を喪失して同割合の収入減少を余儀なくされるものと認めるのが相当であるとした。

弁護士からのコメント

顔面に著しい醜状の後遺症を残した被害者(女性・生命保険の外交員)の慰謝料や逸失利益等を判断した裁判例です。被害者は、目の周辺に集中してかなりの大きさの瘢痕が複数(40ミリメートル、22ミリメートル、18ミリメートル)が存在しており、人目を引きやすく、執務の円滑な遂行に悪影響が生じるものと認定されており、そのことを考慮して、慰謝料や逸失利益が算定されています。一方で、外貌の醜状は、一般的には、稼働における作業の量と質に直接的な影響を与えるとは断じがたいとも説示されており、所得への影響については事案毎の個別具体的な検討が必要であることを示唆するものといえます。また、外貌醜状による稼働・収入獲得能力の低下の程度は加齢によって順次低下していくと解するのが相当であるという指摘もあり、所得への影響と年齢の関係も意識すべきことを示唆しています。