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交通事故により胸髄損傷の傷害を負い、両下肢完全麻痺、膀胱直腸障害の後遺障害1級の後遺症が残った被害者(症状固定時32歳・男・留学中)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

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交通事故により胸髄損傷の傷害を負い、両下肢完全麻痺、膀胱直腸障害の後遺障害1級の後遺症が残った被害者(症状固定時32歳・男・留学中)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

後遺障害慰謝料

後遺障害による慰謝料として、被害者の後遺障害の程度及び事故が加害者の危険なあおり行為に起因していることなどから、後遺障害慰謝料として3000万円が認められ、被害者の両親固有の慰謝料として各400万円が認められた。
被害者の弟につき、将来両親が高齢化して被害者の介護が十分にできなくなった際に、被害者の介護をする可能性があることが認められるが、被害者の弟は、被害者渡米後は被害者が一時帰国したときを除いて被害者と一緒に生活していなかったことを考慮すると、被害者の弟が精神的苦痛を被ったとしても、固有の慰謝料は認められないとされた。

後遺障害による逸失利益

後遺障害による逸失利益として、高校卒業後、1年間の浪人生活をした後渡米し、事故当時は一時帰国していたが、アメリカの大学に入学して英会話等の勉強していたこと、留学費用は両親から送金を受けていたもののほかはアルバイトで捻出していたこと、被害者としては卒業後就職する予定であったことなどから、被害者の逸失利益算定に際し、賃金センサス産業計・企業規模計・年齢計の高卒男子労働者の平均年収額と同程度の収入を得ることができたものとしてこれを基礎収入とし、労働能力喪失率100パーセントとして逸失利益の算定がなされた。

後遺障害による介護費用等

後遺障害による介護費用等として、被害者の将来必要となる器具・装具(日常用車椅子、外出用車椅子、車椅子付属品、特殊寝台、特殊寝台用マットレス・手すり、ベッドマットレス用ボックスシーツ、ベッドサイドテーブル、トイレ用・浴室用手すり、浴室用移乗台、自助具、入浴時移動式リフト及び保守点検費用、床ずれ予防具、体位変換補助用具、扁足予防用具)の費用として850万4694円が、自宅改造費として1000万円がそれぞれ認められた。

弁護士からのコメント

後遺障害等級1級の後遺症を負った独身男性の慰謝料等を判断した事例です。後遺障害慰謝料として本人分として3000万円、両親の分として400万円の合計3800万円が認められており、類似の事案と比較して高額な慰謝料を認めた事例といえます。慰謝料を算定する際には、加害者の過失の程度等が重要な事情として考慮されています。被害者の親族の慰謝料等を適切に算定した裁判例として大変参考になる事例といえます。

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