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後遺障害等級併合14級10号(右母趾基部底側の痛み)の後遺症を負った被害者(バス運転手)の裁判例

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後遺障害等級併合14級10号(右母趾基部底側の痛み)の後遺症を負った被害者(バス運転手)の裁判例

事案の概要

加害車は、片側二車線の道路の右側車線を、右側の方向指示器を点灯したままの状態で走行していた。加害車両の後方から、被害車両が左側車線を走行したところ、加害車両は右側の方向指示器を点灯させたままの状態で、加害車両を減速させつつ、左後方から来る車両の有無を確認せずに、左側車線内に進入した。衝突の危険を覚えた被害者が加害車両を避けようとするも及ばず、路上に転倒した。
被害者には後遺障害として、右母趾基部底側の痛み、右膝関節外側の痛みのほか、右母趾のMP関節及びIP関節の屈曲が困難であるなどの関節可動域制限が残存し、この内、右母趾基部底側の痛みについてのみ後遺障害等級14級10号に該当すると認定された。

後遺障害(後遺症)による慰謝料

後遺障害(後遺症)による慰謝料について、後遺障害の内容、程度に加え、就業上及び日常生活上、相当の身体的精神的苦痛を被っていることを考慮し、350万円をもって相当と認めるとした。

後遺障害(後遺症)による逸失利益

後遺障害(後遺症)による逸失利益について、本件事故後に復職したものの、バス運転手の仕事はできず、関連会社に移動しビルのメンテナンス業務を行っているが、後遺障害があることから、就業上、相当の支障を生じており、希望していた運転業務、車掌業務といった職種に就くことは困難になったものであって、就労上、処遇上の不利益を生じており、将来において不利益を生じるおそれがあるものと認められるため、症状固定時から67歳までの19年間を労働能力喪失期間とし、喪失率を14%とするのが相当とした。

弁護士からのコメント

バス運転手が被害者の事例です。被害者の後遺障害につき、後遺障害等級14級に相当する労働能力喪失率の基準より高い喪失率が認定された裁判例です。
なお、本件事故発生の主要な原因は、左後方から来る車両の有無を確認せず、右側の方向指示器を点灯させた状態のまま車線変更を行った加害者の過失にあることは明白であるとしつつ、自動2輪車の場合、方向指示器を戻し忘れたまま走行する事態が生じる頻度は4輪自動車等の場合に比べれば多いと解され、被害者においても、加害車両を追い抜くにあたって、加害車両の動静について十分慎重に確認していれば、本件事故を回避し得た可能性があったことは否定しがたいとし、被害者の過失割合を5%とするのが相当としています。

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