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交通事故により後遺障害等級1級(遷延性意識障害)の後遺症を負った被害者(男性・症状固定時16歳)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

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交通事故により後遺障害等級1級(遷延性意識障害)の後遺症を負った被害者(男性・症状固定時16歳)の後遺障害慰謝料等を判断した裁判例

後遺障害(後遺症)による慰謝料

本件事故以前、加害者は、飲酒するのを分かっていながら自動車で宴会場に行き、妻からは飲酒を控えるよう事前に言われていたにもかかわらず飲酒したこと、宴会では自制せずかなりの量を飲酒し、帰宅時には代行か家人を呼ぶよう言われていたにもかかわらず、あえて自ら普通貨物自動車を運転し、本件事故に至ったこと、本件事故は酒酔い運転(重過失)により惹起されたものであること等が認められる。

一方、被害者は、歩道上で信号待ちをしていただけであって、何の落ち度もなかったところ、白昼、突如本件事故に遭い、重篤な状態に陥り、遷延性意識障害の後遺症が残る状態となったこと、被害者は当時中学生であり、将来ある少年であったところ、一瞬にして一生涯にわたり介護を要する生活を余儀なくされたことが認められ、被害者の苦しみは察するに余りあるというべきである。そして、かかる飲酒運転により大切な我が子の健康を一瞬にして奪われた被害者の父母の悲しみは察するに余りあること、父母としては気力体力を消耗して介護に当たっているというべきであること、その他関連する一切の事情に照らせば、父母が受けた精神的苦痛は甚大というほかないのであり、以上の点からすれば、後遺障害による慰謝料としては、本人分3000万円、被害者の父母につき各400万円の、合計3800万円をもって相当とするとした。

後遺障害(後遺症)による逸失利益

被害者の基礎収入を賃金センサス男子労働者・学歴計・全年齢平均賃金とし、18歳から67歳までを労働能力喪失期間、労働能力喪失率を100%とし、後遺障害による逸失利益について9101万6830円とした。なお、被害者の食事内容は材料としては通常の食事と変わらず、炊事、洗濯及び空調をはじめとする生活一般において一定程度の電気、ガス、上下水道代を要することは想像に難くなく、ガソリン代や被服費等を要するであろうことも考慮に入れると、被害者が遷延性意識障害であるからといって、直ちに生活費控除を行うことが相当とまではいい難い、とした。

弁護士からのコメント

本件事故当時中学生の男性が被害者の事例です。本件事故の態様が、悪質な飲酒運転によるものであったことから、慰謝料が増額されました。一般的に、後遺障害等級1級の後遺症慰謝料は2800万円とされているので、基準額を大きく上回る後遺症慰謝料が認められた裁判例です。