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交通事故により死亡した被害者ら(A・女性・死亡時3歳、B・女性・死亡時1歳)の慰謝料等を判断した裁判例

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交通事故により死亡した被害者ら(A・女性・死亡時3歳、B・女性・死亡時1歳)の慰謝料等を判断した裁判例

死亡による慰謝料

本件事故は、渋滞のため減速していた被害車両に、常習的に飲酒運転をし、事故当時も相当程度酩酊状態にあった加害者が、大型貨物自動車で後方から一方的に追突し、被害者らを焼死させたというものであり、被害者らの死に至る態様も極めて悲惨かつ残酷なものである。そして、本件事故発生後の事情としても、被害者らの父母が刑法改正の署名運動に取り組んで37万人を超える署名を集め、その結果、危険運転致死傷罪の成立をみるに至る等、交通事故防止活動に身を捧げていることや、加害者会社役員が飲酒運転によって追突事故を起こしていること等の事情も、慰謝料算定に当たり十分に考慮されなければならないとした。

被害者Aの死亡による慰謝料について、A本人分2600万円、父母各400万円、被害者Bの死亡による慰謝料について、B本人分2600万円、父母各400万円の合計6800万円を認めるのが相当とした。

死亡による逸失利益

本件事故当時Aは3歳、Bは1歳であり、それぞれ、18歳から67歳まで49年間就労し、その間、事故年度の賃金センサスによる全労働者の全年齢平均年収を得ることができたと認めるのが相当であるから、生活費控除率を45%とし、死亡による逸失利益について、各4433万1869円とした。

弁護士からのコメント

死亡事故の被害者が幼い姉妹の事例です。本件事故当時、慰謝料は2000~2200万円が相場でしたが、本件事故の態様が悪質な飲酒運転であり、事故発生直後の加害者の態度も極めて悪質であること、公判段階でも責任転嫁、責任逃れの対応に終始するなど、反省する態度がみられないといった事情が慰謝料算定に当たって斟酌され、通常より非常に高額な金額が認定されました。 酒酔い運転の危険性について社会に大きな衝撃を与えるとともに、刑法改正により危険運転致死傷罪が新設される一つの契機ともなった、大変参考になる裁判例であるといえます。

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